Good Days

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空は、つながっています!

有川浩先生の空飛ぶ広報室を読みました。

 

図書館戦争』から有川先生を知り、綾野剛を機に『空飛ぶ広報室』を見直し、原作を読みました。ドラマ『空飛ぶ広報室』はリアルタイムでは見てなかったんだけど、当時の彼氏が面白いといって見ていたのを覚えています。で、今になって見直して、「うん、たしかにおもしろい」と思いました。

ガッキー出てて、逃げ恥と同じ脚本家なんだよね。そして、図書館戦争も同じ野木さん脚本。【有川×野木】がテッパンになりつつありますね。

 

 

突然の事故でP免(パイロット罷免)になった戦闘機パイロット空井大祐2等空尉は防衛省航空自衛隊航空幕僚監部広報室に転勤したばかりの新人広報官。ミーハーで詐欺師並みの交渉術を持つ鷺坂正司をはじめ、ガサツすぎて残念すぎる美人・柚木典子や、鷺坂ファンクラブ1号で柚木をして曰く「風紀委員」の槙博己、鷺坂ファンクラブ2号のマイペースなオレ様・片山和宣、フォロー上手の指導担当・比嘉哲広など、個性の強い先輩たちに囲まれながら勤務をしている。
そんな中、鷺坂の命令で空井は帝都テレビのニュース番組「帝都イブニング」のディレクターで元報道記者だった稲葉リカのアテンド役に命じられる。リカは勝ち気で上昇志向が強く不本意な異動に不満を覚えているうえに、自衛隊にいい感情を持っておらず、アテンド役の空井に挑発的な言動をとり、それを見かねた空井はついにリカと衝突を起こしてしまう。(ウィキペディアより)

 

 図書館戦争もそうだけど、有川先生が書く登場人物って、全員が全員もれなく躍動的なんだよね。どのキャラも個性が死んでない。そしてドラマでもそれはちゃんと生かされているのがすごい。主人公の空井とリカはもちろん、脇役の全員が愛おしく感じられる。

 

空井はブルーインパルスパイロットになることが子供の頃からの夢で、実際にパイロットの内示まで出ていたのに、自分は何も悪くない事故に巻き込まれてその夢を断たれてしまって。リカも同じく警視庁付きの報道記者だったのに、バラエティのディレクターに異動させられてしまって、同じく挫折を味わっている。

自衛隊に対して否定的だったリカに、自衛隊を知ってもらうことが広報官としての第一歩、と立ち直っていく空井の背中にリカも自身を投影して次第に追いかけるようになっていく。

 

専守防衛」、自衛隊は攻撃するための軍ではない。

憲法何条がなんたらかんたらと言われてしまいそうだけど、自衛隊は字のごとく国を守るための組織。有事の際は有事のために動かなければならない。そのための技術を磨き、訓練で鍛え、有事に備えているんだけど、すすんで武器を使用したいなんて思っている人はいない。

戦闘機パイロットだった空井を、「戦闘機は人殺しの武器」だと言ってリカは傷つけてしまうわけだけれど、こういう一般的なイメージと実際の自衛官の思いとすれ違ってしまっている様は、本の中で何度も出てきて。でもそれが大げさではなくて全て納得できるものだったから、私もまだまだ自衛隊のことを知らなかったんだな。そして、そんな特殊な場所で働く自衛官は、いたって「普通の人」なんだと、読み終えて思います。

 

本の最後は、出版を延期してまで書き足された東日本大震災のことが描かれてます。あの日、松島基地で何があったのか。この章だけフィクションであり、ノンフィクションでもある。普段は平然といられるのに、ふとした瞬間に時間が止まって涙が出て来る。人命救助を優先した自衛官は、いつかのその日にいろんなことを覚悟しているんだけど、みんな「普通の人」。家族がいて、大切な人がいて、そこには感情がある。

 

いつか航空祭ブルーインパルスを見てみたいな。